教員紹介

教授

津田 みどり

主な研究

「ナノ農薬による害虫防除」
「機械学習による任意体勢の昆虫の雌雄判別と種判別」
「寄主シフトに関する生態的要因と遺伝子発現」
「集団内多型の進化的維持機構」
「植物ー寄主ー寄生蜂系存続における遺伝的多様性の効果」
「地球温暖化やCO2濃度上昇の寄生・捕食系に及ぼす効果」
「マメーマメゾウムシー寄生蜂系の多様性の決定要因」
「害虫および天敵個体群における遺伝的多様性と寄主植物の関係」
「個体群動態からの非線形メカニズムの検出」

プロフィール

活動概要

生物的防除の成否を決める、被食者-捕食者関係にある生物の個体数変動と進化的変化・種分化を,マメ科植物を資源とする昆虫生態系,農生態系, 室内モデル実験系を対象に研究している。特に,温暖化やCO2濃度増加のような地球環境変化が,捕食関係(例えば作物と害虫の関係,害虫や雑草木と天敵昆虫の関係)に及ぼす影響について,学術論文,教科書,テレビを通して言及。最近は,植食性昆虫の種分化を誘発しうる寄主植物シフトのメカニズム(生物間相互作用や遺伝子発現を含む)や,人為的移動分散・寄主植物利用・地理的分断・共生菌による害虫集団の遺伝的集団構造形成,種子発芽に及ぼす種子食昆虫の影響,触角節多型の維持機構,そして3次元個体群動態を研究中。画像データの機械学習による種判別と性判別も行っている。材料は, マメゾウムシ, タコゾウムシ, コマユバチ, コバチ, ヒメバチなどの昆虫と, マメ科などの植物を、フィールド調査は欧州とアジアを中心とする。また、特異的な関係にある植物と昆虫、昆虫同士の関係を紐解くために、化学物質情報を含む植物と昆虫のデータベース(PIB)や捕食寄生者と寄主のデータベース(PHD)を構築している。

ひとこと

担当科目

学部

大学院