【トピックス】中村 崇裕教授が福岡バイオコミュニティ事業の一環として、株式会社ブリヂストンと共同研究を開始します。

2024.06.28 トピックス

国立大学法人 九州大学(以下 九州大学)は、福岡バイオコミュニティ事業の一環として、株式会社ブリヂストン(以下 ブリヂストン)と共同でグアユール由来の天然ゴム生産性向上に寄与する研究を開始しました。

グアユールは、生育地が熱帯地域に偏在し病気や気候変動の影響を受けやすいパラゴムノキとは異なり、乾燥地帯で栽培できることから、天然ゴムの多様化原料として供給源の多様化だけでなく、乾燥地帯緑化への貢献も期待できるものです。本プロジェクトでは、グアユールから収穫できるゴム量を向上する方法の研究や、ゴム収穫量に優れる品種改良に関する技術開発を行うことで、実用化を目指します。

本取り組みを通して、九州大学は地域課題の解決につながる活動をさらに積極的に展開してまいります。

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国の認定第1号である福岡バイオコミュニティ

福岡バイオコミュニティは、内閣府が「バイオ戦略」に基づき認定する地域に応じた特色あるバイオ分野の取り組みを展開する地域バイオコミュニティの一つです。2021年6月に国のバイオ戦略に基づいた「地域バイオコミュニティ」第1号の認定を受け、2022年7月には中核組織として「福岡バイオコミュニティ推進会議」を設立しています。福岡県と久留米市が連携し、久留米市を中心にバイオテクノロジーを核とした新産業・バイオベンチャーの創出や、バイオ関連企業・研究機関等の集積したバイオコミュニティの形成を目指しています。


三者連携による新たな共同研究

ブリヂストンは、久留米市で創業し市内に生産拠点を有する企業であり、社外パートナーとの"共創"を軸にパラゴムノキから得られる天然ゴムの多様化原料として期待されているグアユールのビジネスモデル探索を推進しています。これまでも本学はブリヂストンと共同研究を行っており、両者ビジョンの実現に向けた顕在・潜在課題の解決に取り組んで参りました。

今回は本学とブリヂストン、福岡バイオコミュニティの三者で行う新たな共同研究です。それぞれの強みを組み合わせた共創によるイノベーションにより、バイオ分野やサステナビリティ領域での連携や未来起点のテーマ探索等を通じた、社会の顕在・潜在的課題の解決に取り組んでいきます。


詳細及びお問合せ先

中村 崇裕 教授
福岡バイオコミュニティ
新たな天然ゴム資源「グアユール」(ブリヂストンサイト)