矢部光保教授が「資源循環技術・システム表彰」の奨励賞およびコラボレーション賞を共同受賞!

2023.10.30 トピックス
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矢部光保教授スピーチの様子

このたび、本学農学研究院矢部光保教授が、三菱ケミカルアクア・ソリューションズ株式会社と福岡県築上町を含む3者連名により一般社団法人産業環境管理協会が主催、経済産業省が後援する「令和5年度資源循環技術・システム表彰」の奨励賞およびコラボレーション賞を共同受賞しました。

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「資源循環技術・システム表彰」表彰式

本表彰は、企業その他事業団体等が実施している、廃棄物の発生抑制、再使用、再資源化の促進に資する優れた技術開発等の特徴を有する事業・取組を広く公募し、表彰することにより、それらの事業・取組を奨励・普及し、新たなビジネスの創出を図ることを目的として昭和50年から実施されています。

3者連盟で取り組んだ「濃縮バイオ液肥製造に関する事業化プロジェクト」は、廃棄物処理における CO2削減および化学肥料の使用量低減に貢献し、新たな循環型農業として、持続可能な社会システムの実現に期待されることから、奨励賞を受賞しました。また、事業化の成功が産学官連携により実現しているとして、コラボレーション賞も同時に受賞しました。

このプロジェクトでは、本年、築上町にある全国初の液肥濃縮施設で、し尿・浄化槽汚泥を原料とする液肥を、膜分離による懸濁物質の除去と電気透析を行うことで、肥料の主要成分である窒素およびカリウムを通常の液肥に比べて約 20 倍に濃縮することに成功しました。さまざまな活用が期待できる濃縮バイオ液肥の製造は、農林水産省の「みどりの食料システム戦略」で、2050 年までの目標とされている化学肥料の低減等の取り組みに貢献する技術です。

なお、表彰式は令和5年10月20日(金)に行われました。

一般社団法人産業環境管理協会 資源・リサイクル促進センター
https://www.cjc.or.jp/