農学研究院学術資料開示室を公開します。

2024.02.05 イベント

九州大学農学研究院では、百年を超える歴史の中で貴重な資料や標本類が集積されてきました。この中には、南洋や東アジア・東南アジアなど海外の標本も多数含まれています。これらのコレクションは、環境科学や標本を利用した新産業創生など幅広く活用されています。これら貴重な現物資料を公開・展示することで、農学教育や生涯学習における学びの深化が期待されます。そこでこのたび、総合研究博物館とも連携し、2つのギャラリーを新たに伊都キャンパスウエスト5号館に整備いたしました。既存のホワイエ展示とあわせて学内外に広く公開いたします。公開開始は2024年3月1日(金)です。

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Gallery119(東ウイング1室):主に植物

1928年に国際登録されたハーバリウム(植物標本庫)「FU」を公開します。戦前の林学者・故 金平亮三教授が収集した世界的に著名なさく葉標本・果実標本と木材標本(材鑑)が、約80年ぶりに一堂に会しました。このギャラリーでは、植物標本とその背景にある研究史をはじめ、農学研究院における植物関連の研究・資料を中心に展示してきます。標本棚や展示棚として使用されているレトロな木製什器も見所です。

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Gallery219(西ウイング2階219室):昆虫・動物・藻類

故 江崎悌三教授・故 安松京三教授らによって収集された昆虫学教室創設当時の昆虫コレクション、故 平岩馨邦教授・故 内田照章教授らによって収集された動物類の剥製、故 内田恵太郎教授が収集した魚類標本の一部や、故 瀬川宗吉教授著の図鑑で使われた藻類の標本類などを含みます。また、江崎教授が実際に使用されていた机も展示しています。

ホワイエ(東ウイング2階):パネル展示

以前より農学研究院の古い銘板や、研究紹介パネルを展示しています。また、百周年記念展示で用いられたダイナミックなグラフィックもお楽しみください。

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二つのギャラリーとホワイエ展示場所へのアクセスはこちら