教員紹介

准教授

江口 壽彦

主な研究

「植物における光合成産物の転流・貯蔵に対する環境作用の解析」

プロフィール

活動概要

〇研究活動
植物生産環境の最適化に資するための基礎的な情報の集積を目的として、植物の貯蔵器官の生長と環境とのかかわりについて研究を行っています。材料には果菜類および根菜類を用いており,特にサツマイモを主要な研究対象としています。これまでにサツマイモ塊根の生長解析のための水耕装置および塊根体積オンライン計測装置を開発し、塊根肥大の日変化の計測を可能にしています。また、ジャガイモ塊茎の肥大計測にも同装置が応用できることを示しました。現在、これらの装置を用いて様々な環境要因がサツマイモ塊根の生長にどのように影響するかを調査しています。さらに、サツマイモ塊根の形成メカニズムについては未だ十分な知見が得られていないことから、制御環境下で確実に塊根形成が誘導できる水耕法を開発し、これを用いて塊根形成を誘導する内的・外的条件の探索を行ない、塊根形成過程の解明を試みています。また、環境調節による根菜類の品質向上(機能性向上など)についても技術開発の可能性を探っています。

〇教育活動
所属部局である生物環境利用推進センターは学部とは独立した学内共同利用施設であり、コーディネーション部門の共同利用場面においては、6種類の実験室(植物環境調節実験室・特殊環境調節実験室・昆虫環境調節実験室・動物環境調節実験室・バイオテクノロジー用環境調節実験室・人工照明グロースキャビネット実験室)の担当者として、生物学関連分野の学部生・大学院生・教員等の研究者が実験室を有効に利用できるよう円滑な運営に努めています。また、大学教育には生物資源環境科学研究科・環境農学部門・農業環境科学講座・生物環境調節学分野の大学院指導教員として参与しています。

〇社会活動
日本生物環境工学会において、第1期(2007・2008年)および第2期(2009・2010年)評議員に選出されるとともに、第1期は庶務幹事を、第2期は庶務理事、第3期(2011・2012年)、第4期(2013・2014年)、および第5期(2015・2016年)は会計理事を委嘱されて学会運営に参画しています。また、2000〜2008年度に九州大学農学部同窓会学科幹事を委嘱され、同窓会の運営に参画しました。

ひとこと

担当科目

学部

大学院