教員紹介
教授
安尾 しのぶ
プロフィール
活動概要
○研究活動
動物は昼夜リズムや季節リズムといった環境周期にあわせて、行動や代謝などにリズムを示します。さまざまな生体リズムと環境周期との関連について、齧歯類や家畜を対象として、行動・生理・分子レベルから研究を行っています。
(1)ストレス反応とは本来、身体の内外における変化に対して恒常性を保つための適応反応であり、中立的なものです。周期的環境を利用したポジティブなストレス(ユーストレス)による生体調節機序の解明を目指しています。
(2)生物は季節の変化を日長から読み取り、行動や生理機能を調節します。このしくみは光周性と呼ばれ、人間では季節性感情障害(冬季うつ病)と関連します。また、出生季節により成長後の精神疾患のリスクが異なることが知られています。光周性のメカニズムや初期成長期の日長による生体調節についての研究を進めています。
(3)現代社会は24時間型社会と呼ばれ、体内時計の乱れが問題となっています。不規則な明暗サイクルは体内時計や細胞周期を乱し、がんなどの発症リスクを高めてしまいます。体内時計の乱れを予防・改善できる栄養素や食事リズムについて研究を行なっています。
夢ナビサイト:「体内リズムの応用研究は分野の枠をこえて広がる」講義動画
ひとこと
生体リズムやストレスに関する未発掘のメカニズムを解明し、健康科学や動物生産に広く貢献することを目指しています。環境リズムの波に上手く乗り、本来の生体に備わるしくみを生かしながら、積極的にリズムを活用していく方法を模索しています。
担当科目
学部
動物生理学Ⅱ
動物飼養生体制御学Ⅰ
飼料学実験
動物飼養生体制御学実験
Environmental and Ecological Science for Animal Production Ⅰ・Ⅱ
大学院
生体制御システム学特論