教員紹介

教授

古屋 茂樹

主な研究

「食品性タンパク質・ペプチドによる脳機能の制御」
「セリン合成酵素ノックアウトマウスを用いた代謝ー遺伝子発現ネットワークの生理機能解明とその応用」
「脳特異的遺伝子ノックアウトマウスを用いたセリン合成不全疾患の代謝病態統合解析」

プロフィール

活動概要

脳の発達と高次機能の制御におけるアミノ酸を中心とした代謝—遺伝子発現ネットワークの生理機能とその破綻による病態の分子機構を、アミノ酸生合成疾患モデル動物の解析から理解することを目指しています。私たちは非必須アミノ酸であるセリンの内在的合成が発達期中枢神経系で極めて活発であり、セリン合成酵素Phgdhを不活性化したノックアウトマウスは、重度の脳形態形成異常と機能不全に陥ることを見いだしました。現在、組織特異的および発現レベル改変変異マウスの作成・解析が進行中であり、これらの遺伝子改変マウスは小頭症による重篤な精神神経発達障害を呈すヒト遺伝性セリン合成不全疾患のモデル動物に相当します。セリン合成異常遺伝子改変マウスの代謝物、遺伝子、蛋白質の網羅的発現解析から、組織形態形成や高次機能を支えるネットワーク構造の実体と動的制御機構の解明が主要な研究課題です。それらの解析を通してヒト遺伝性セリン合成不全疾患や他のセリン代謝異常による病態発症の分子機序を明らかにしたいです。さらにバイオアーキテクチャーセンター内外の研究グループと協力しながら遺伝子改変マウスのシステムバイオロジー的解析技法の確立も行ないます。

ひとこと

担当科目

学部

生命化学
Food Science

大学院

代謝機能調節学特論