教員紹介

助教

HARSHA PRAKASH

主な研究

「平滑筋細胞を用いた人工培養肉の生産」
「人工培養肉のシード細胞を同定するためのモノクローナル抗体およびポリクローナル抗体の作製」
「発育15日目の鶏胚をモデルとしたAtrogin-1遺伝子の平滑筋細胞における機能解析」

プロフィール

活動概要

〇研究活動
現在の私の研究は、筋肉細胞の分化と萎縮に重要な役割を果たすアトロジン-1遺伝子に焦点を当てています。この遺伝子は、MyoDのような転写因子に影響を与えることによって、筋肉組織の形成に関与しています。私は、鶏胚からの平滑筋細胞を使ってこの遺伝子を研究し、筋肉組織がどのように形成されるかを理解しようとしています。この研究は、細胞培養肉の開発に向けた重要な一歩となり、実験室で筋肉細胞を育てることが可能になります。私の研究の主要な部分の一つは、アトロジン-1のような表面マーカーやタンパク質に対する単クローンおよび多クローン抗体の作成です。これらの抗体は、培養肉を育てるための最適な種細胞の同定に役立ち、また筋肉の発生に関わる分子シグナルを研究するためにも使用されます。将来的には、これらの細胞培養および抗体技術を用いて子宮内膜症の研究にも取り組む予定です。この慢性疾患は多くの女性に影響を与えており、細胞モデルを使ってその原因を解明し、より良い治療法を見つけることを目指しています。抗体の開発には、私の研究キャリアの初期から関わっており、九州大学での博士課程およびポスドク時代には、さまざまな方法で抗体を使用したプロジェクトに参加してきました。これには、養殖業での魚類病の検出に使用される抗体ベースのツールの作成や、魚の健康管理のための親水性シルクを利用した経口ワクチンの開発が含まれます。

〇教育活動
1. 九州大学インディアンアルムナイアソシエーション会長: インディアンアルムナイアソシエーションを設立し、現在そのリーダーとして、インディアと九州大学の間でのつながりを強化し、協力の機会を促進しています。
2. Q-AOS ブラウンバッグセミナーシリーズ: 九州大学およびその他の研究機関からの教員や研究者による研究発表を特集する、週次のセミナーを積極的に企画・運営しています。
3. KYUDAI NOW: インディアおよびマレーシアの聴衆に向けて、九州大学の各分野で行われた最新の研究を紹介するイベントの企画に携わっています。
4. 九州大学アジアウィーク: アジアに関連する九州大学の広範な研究、教育、文化的つながりを強調するイニシアチブであるアジアウィークのイベントを企画する役割も担っています。


ひとこと

若い頃から、私は科学とそのグローバルな食糧不足への対応能力に強い情熱を持っています。水産業や動物生命科学での経験を通じて、イノベーションと持続可能性がどのように食糧システムを再形成できるかを実感しました。私は、協力と包摂性が現代の課題に対処するための鍵であると信じています。私の目標は、食糧生産を改善するだけでなく、国連の持続可能な開発目標にも合致する解決策に貢献することです。

担当科目

学部

大学院