教員紹介

助教

畠山 真由美

主な研究

「セルロースとキチンのナノファイバーで制御する肝細胞の機能発現」
「構造多糖ナノファイバーが働きかける間葉系幹細胞の未分化維持/分化促進培養基材」

プロフィール

活動概要

樹木の主成分であるセルロースや、甲殻類の外骨格(殻)の主成分であるキチンは地球上に豊富に存在するバイオマスです。これらの構造多糖は、結晶構造を保ったままナノファイバーとして取り出すことができ、結晶表面への規則的な化学修飾が可能です。私はこれらの多糖ナノファイバーの化学構造や、剛直なナノファイバー形態が私たちの体内の細胞を取り囲んでいるコラーゲンやヒアルロン酸といった細胞外マトリックスを真似できるのではないかと考えており、生体外で細胞を培養するための培養基材の研究をしています。実際に、多糖ナノファイバーを化学修飾することによって、細胞の基材への接着性や増殖性を変化させたり、細胞機能に変化を与えられることがわかってきました。再生医療で重要な細胞種である間葉系幹細胞を用いた研究も行っています。

ひとこと

再生医療分野では、治療に使用する細胞自体ももちろん重要ですが、その細胞を本来の機能を保ったまま増やしたり、コンディションを整えるための細胞培養基材も重要です。その培養基材を樹木や甲殻類の殻から得られる多糖ナノファイバーで作製できる可能性があり、日々ワクワクしながら研究に取り組んでいます。農学から発信する新たな医薬応用研究を一緒に楽しみながら研究してみませんか?

担当科目

学部

生体分子化学(分担)
生物材料機能学実験(分担)

大学院