研究室紹介
海洋生物学
魚類の性決定・性分化・性転換・配偶子形成に関する分子・内分泌機構、有用魚類の種苗生産およびゲノム編集技術の開発、小型浮魚類の加入量変動に関する実験資源学。
研究テーマ
(1)生殖に関する研究:性成熟、性分化・性的可塑性
(2)分子・細胞メカニズムに基づいた新育種技術の開発
(3)生産現場での課題解決や未来の持続的な養殖システム構築
世界的な人口増加と経済成長による食の変容により、近い将来に動物性タンパク質の不足が懸念されるなど、水圏を利用した食料生産はますます重要になってきています。世界で急速に成長を続ける水産養殖の持続的な発展、および、限りある漁業資源の持続的な利用のためには、その基盤となる海洋生物の再生産のメカニズムを詳しく理解することが不可欠です。
私たちは、マサバ、カタクチイワシ、トラフグ、性転換魚(ベラ科魚)などの実験モデルを駆使して、性や生殖を中心とした生命現象の分子・細胞・生理機構に関する基礎研究を行うとともに、ゲノム編集技術や幹細胞操作をはじめとする、未来の水産を志向した新しい生命科学技術に関する研究開発を行っています。