研究室紹介
森林化学
樹木の細胞壁構築(特にリグニンの生合成)機構の解明、植物細胞壁の木化機構の解明とバイオマス資源植物の創成、ペルオキシダーゼによる植物の生長分化の制御機構、循環型社会を目指す木質バイオマスの高度利用、樹木テルペノイド生合成経路解明、テルペン生合成関連酵素のクローニングとキャラクタリゼーション、テルペンを用いた植物間コミュニケーション能の解明、樹木細胞の組織培養技術
研究テーマ
(1)樹木細胞壁構築(特にリグニンの生合成)のメカニズム解明
(2)ペルオキシダーゼと植物成長の関係
(3)樹木テルペンの生合成に関する研究
(4)樹木テルペンの化学生態学的役割
森林の主なバイオマスである樹木の有効あるいは新規な利用には、樹木の化学成分の特性・特徴を明らかにするだけでなく、樹木らしさを決定する細胞壁成分の形成機構や成長する樹木の防御物質や防御機構を明らかにする必要があります。そこで、森林化学研究室では、森林生物の特有(リグニンポリマーや各種小分子天然物)成分の生合成過程、生体防御機構等を細胞レベル・酵素レベル・遺伝子レベルで化学的・生化学的観点から解析・解明を中心として行っています。また、揮発生成物による植物間コミュニケーションや特用林産物とも呼ばれる担子菌(きのこ)のリグニン分解能の解析と利用に関する研究も対象にしています。