研究室紹介

食料農業政策学

食料の新しいステージに向けて政策を明らかに

現代資本主義の新自由主義的グローバリゼーション、その下でのグローバル農業食料体制の再編成とアグリフードビジネスの動向、国内外の食料・農業・農村の構造変化と関連政策、に関する政治経済学的分析。

教授: 磯田 宏
准教授: 渡部 岳陽
助教:

研究テーマ

(1)グローバリゼーションと現代資本主義の構造
(2)農業食料政策の歴史的展開
(3)アグリフードシステム再編における政策課題
(4)農業とアグリフードビジネスの構造変化
(5)農村地域の経済社会活性化

私たちの分野は「政策」をキーワードに,食料の生産から消費までのすべての過程を対象とし、グローバル化のもとで発生している社会経済問題、さらにそれらの問題と政策との関連を明らかにし、同時に政策提言に向けて研究に取り組んでいます。その際の私たちの分野の特徴は、「農業や食料の問題と政治経済制度全体との関わり」、「食料の生産から消費に関わる人々や企業のそれぞれの特徴、互いの対立や依存の関係」、「歴史的な経緯」といった視点(政治経済学的視点)で分析を進めることです。これまで、日本や多くの国々は「資本主義」と呼ばれる経済制度のもとで発展を遂げた一方、国民への食料の供給や輸出財の生産、そして農家の稼得手段として農業は重要な役割を果たしてきました。また、同時に各国独自の発展も遂げてきました。現在、世界経済は技術の発展とともにグローバル化しています。世界各地、日本のいろいろな地域で起こっている農業の変化、食料をめぐる状況の変化は,このような経済制度の変化と深く関わっています。私たちの分野では、この新しいステージにおける日本および世界各地の農業・食料をめぐる問題の解明をめざし、それに関わる人々の間の公正や共生がどのような形で実現されるべきか、そして食料・農業・農村それぞれを長期に持続可能なものにするためにはどのような条件が必要か、そのために必要な政策課題を明らかにしていきます。

研究キーワード

国際農業経済農山村農業食品・食料