研究室紹介

農産食料流通工学

流通中の青果物の品質保持、飼料用米の乾燥と調質、農産物・食品の加工操作の数理モデル化、食品の微生物安全性と品質の予測、物理的手法による青果物の殺菌に関する研究

教授: 田中 史彦
准教授:
助教: 田中 良奈

研究テーマ

(1)低水分貯蔵に関する研究
(2)生鮮農産物の低温輸送中の温度変化シミュレーションと最適輸送法の確立
(3)生鮮農産物の呼吸と品質変化に関する研究
(4)物理的手法による農産物の表面殺菌技術の確立に関する研究
(5)動的環境下における微生物の増殖予測
(6)生鮮農産物・食品表面に発生するバイオフィルムの発達予測とその制御に関する研究

畑や水田で収穫された農産物は、時間の経過に伴って必ず鮮度・品質が低下します。呼吸、褐変、エチレン生成等の農産物自身の生理活性の増大に起因するもの、昆虫・鼠族の侵入に起因するもの、土や手指との交差汚染による付着微生物の増殖および毒素の産生に起因するもの、急激な温度変化や物理的衝撃によるストレス等に起因するもの、原因は多種多様です。
美味しく、安全で安心できる農産物を、安定的に消費者へ届けるためには、このような鮮度・品質に影響を及ぼす様々な要因を、項目毎に的確に把握し、実際の流通システムを考慮しながら、適切な解決策を講ずることが非常に重要です。
環境農学部門・ 生産環境科学講座・農産食料流通工学研究室では、このように農産物が収穫され、食品になり、食卓に上るまでの乾燥、調製、低温流通、貯蔵、加工、殺菌等のポストハーベスト技術について、また、近年では農産物の食品の安全・安心が叫ばれる中、食中毒・腐敗原因微生物の増殖やバイオフィルム形成等の問題解決を分子生物学的手法によって試みるなど、幅広い教育・研究を展開しています。

研究キーワード