研究室紹介

植物生産生理学

植物における光合成および物質生産機構の解明、それに基づく農業生産技術の構築

不良環境下における安定的な食料生産に向けて、植物の「光合成」と「物質生産」に焦点を当てた研究を展開しています。形態学、植物生理学、分子生物学、ゲノム機能学、バイオインフォマティクスなど、幅広い手法と専門知識を駆使して、植物の生理機能を理解し、持続可能な農業と環境保全に寄与することを目指しています。

教授: 東江 栄
准教授: 齋藤 和幸
助教:

研究テーマ

(1)環境保全型農業
無肥料・無農薬栽培で安定的に収量が得られる機構を解明するために、土壌有機物の分解や作物の病害虫耐性に関与する微生物に焦点を当て、土壌及び植物体内のマイクロバイオーム解析を行っています。

(2)不良環境耐性作物の作成
塩害などの不良環境に耐える作物を開発するため、耐塩性や好塩性機構の解明に取り組んでいます。また、C3作物の光合成を遺伝子改変により強化し、低窒素、塩害、乾燥耐性作物の作出に関する研究を進めています。

(3)不良環境耐性植物の利用
塩生植物を含む資源植物の特性を記載し、作物として有効に活用する手法を追求しています。これらの植物の生成する物質の健康増進作用を評価し、機能性食材として活用する研究を行っています。

(4)植物を用いた環境修復
塩生植物を用いた塩類や重金属のファイトレメディエーションや、水生植物を水上栽培して水質浄化を図る研究を展開しています。修復後の後利用法として、これらの植物をバイオ燃料として活用する方法についても研究しています。

研究キーワード

エネルギーゲノムバイオテクノロジー代謝土壌微生物栄養植物機能性物質気候変動水環境環境穀物脱炭素農業遺伝子食品