研究室紹介

動物栄養生理学

暑熱ストレス緩和に向けた栄養・神経・生理学的アプローチ

地球温暖化に伴う暑熱ストレスは、ヒトだけでなく動物の健康にとっても懸念される問題です。研究の最終的目標は、鳥類や魚類における暑熱ストレスを最小限に抑える新たな栄養素や生体分子を見つけることです。

教授:
准教授: スルチョードリ ビシュワジット
助教:

研究テーマ

2002年から2022年の間に、地球の大気(地上8〜12 km)中のCO2の量は、365 ppmから400 ppm以上に増加しました。この増加は地球温暖化をもたらし、平均気温は産業革命以前のレベルよりも最大1.5℃も上昇しました(IPCC, AR6, Hennessy et al., 2022)。地球温暖化による高い環境温度 は、鶏やその他の生物に暑熱ストレスをもたらします。特に熱帯および亜熱帯地域の養鶏・水産業者は、暑熱ストレスがもたらす悪影響により種々の深刻な問題に直面しています。そこで暑熱ストレス緩和に働く新しい栄養素や生物活性分子を発見し、これらを種卵やニワトリあるいは金魚に投与することで、持続可能な社会を実現するためのストレス反応を制御することが、現在の焦点です。

研究キーワード

アミノ酸地球温暖化暑熱ストレス神経ペプチド金魚