研究室紹介

動物生命科学

世界の食料問題解決を目指して
―廃棄部位活用・培養肉の種となる幹細胞探索―

家畜は限りある資源です。非効率な生産、フードロス、将来の食料不足など、世界の食料問題解決のため、「一羽の家禽から得られる食肉部位の増大」、「廃棄消化管部位の可食化」、「培養肉の技術開発」を目指して、平滑筋を中心にニワトリの筋形成過程を科学的に明らかにする研究に取り組んでいます。

教授: 中村 真子
准教授:
助教:

研究テーマ

・培養肉に適したニワトリ食肉幹細胞の探索
・家畜廃棄脂肪を用いた筋細胞誘導の試み
・ニワトリ胚を用いた消化管平滑筋の分化メカニズム解明
・筋幹細胞マーカーPax7が司る筋肉、脂肪分化制御機構の解明
・筋細胞の脱分化機構の解明と細胞老化・細胞腫瘍化

私たちは市場の需要に応じて家畜を屠殺し肉として食べています。しかし、世界的な人口増加により食料不足が懸念されています。食肉は高付加価値がつきますが、畜産副生物と呼ばれる内臓部分は未だ活用しきれているとは言えません。
動物生命科学研究室では、内臓部分の食肉としての価値を向上させること、廃棄される脂肪部分を食肉化することで世界の食料問題を解決できないかと考えています。有限な家畜の廃棄部分を減らし可食部位として有効活用することはフードロス削減にもつながると考えています。

研究キーワード

バイオテクノロジー健康動物医療環境生命畜産細胞遺伝子食品食料