研究室紹介

生物保護管理学

自然生態系および農業生態系における昆虫学の生態学・行動学、侵入害虫の生物的防除、及び昆虫を利用した匂い探知システムの開発。

教授: 髙須 啓志
准教授:
助教: 髙野 俊一郎

研究テーマ

(1)侵入害虫の生態
(2)天敵昆虫である寄生蜂の行動・生態
(3)寄生蜂を利用した生物的防除・匂い探知

近年、国際規模の物流の増加により、外来生物が新たな場所に侵入し、在来種の駆逐、作物への加害、環境の悪化などが大きな問題となっています。 外来生物が新天地に侵入後、人や動物、作物や環境に悪影響を与え、いわゆる害虫化した場合、それらを侵入害虫と呼びます。 私たちの研究室では、侵入害虫が新天地に侵入、定着、分布拡大、大発生するといった害虫化のメカニズムを解明する研究を行うとともに、 侵入生物が他の生物や生態系に及ぼす影響の評価や外来生物の侵入を阻止する植物防疫技術や侵入害虫の防除法の開発を行っています。 また、侵入害虫防除に有効な導入天敵、特に寄生蜂の行動や生態およびその利用に関する研究も行っています。
私たちの研究室では、日本国内だけでなく東南アジア、アフリカ、アメリカをフィールドとした野外調査や 野外・室内実験により昆虫生態学や行動学、生理学、害虫防除学に関する研究を行うと共に、 それらを生かし国際的植物防疫や検疫に関する行政システムや植物検疫の国際ネットワークの構築に取り組んでいます。

研究キーワード

昆虫環境生態系