【トピックス】宮本 敬久 特任教授が農林水産大臣賞を受賞しました!
2025.02.13
トピックス
令和7年2月5日(水)に第7回日本オープンイノベーション大賞の表彰式が行われ、農学研究院 宮本 敬久 特任教授 が参加する研究グループが受賞しました。
受賞タイトル
食品の安全性確保と食品ロス削減に向けたMALDI-TOF MS微生物同定コンソーシアム活動
研究概要
九州産業大学を中核とし、九州大学農学研究院を含む国内の主要食品企業・分析機関等が参加して、MALDI-TOF MS質量スペクトルライブラリーの拡充による食品微生物の同定精度向上を目的としたコンソーシアムを2019年に設立しました(参加機関数:25機関)。食品の品質向上と食品ロス削減に向けて取り組んでいます。
目的
HACCPの制度化により、科学的根拠に基づいた衛生管理が求められる中、安全で高品質な食品の製造・供給において、原料・半製品・製造環境の危害微生物の把握といった食品産業界における喫緊の共通課題を解決するため、MALDI-TOF MS微生物同定法の精度、同定率を高めることを目的としています。
内容
九州産業大学を中核とし、(一財)日本食品分析センター・九州大学が事務局を形成して、参画機関の微生物研究者、微生物管理実務担当者間のネットワークを構築。参画機関の菌株データを集積・共有して食品微生物データベースの拡充・共有を行い、MALDI-TOF MS微生物同定における課題の共有や議論、勉強会等を通じた品質管理・品質保証人材の育成等を実施しました。
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効果
微生物質量スペクトルデータ新規登録:1997データ(2024年6月時点)
危害微生物生育・制御情報数:150菌種以上1367 データ、食中毒菌16菌種(2024年6月時点)等