【トピックス】飯山 和弘准教授らがパラゴムノキ根白腐病の予防技術に関する共同研究を開始しました。

2024.10.04 トピックス
九州大学、株式会社ブリヂストンおよびインドネシア国家研究イノベーション庁の連携

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9月2日にインドネシアで行われた調印式

国立大学法人九州大学(以下、九州大学)は、福岡バイオコミュニティ事業の一環として、株式会社ブリヂストン(以下、ブリヂストン)およびインドネシア国家研究イノベーション庁(Badan Riset dan Inovasi Nasional、以下BRIN)と共同で、パラゴムノキの根白腐病に対する予防技術を開発し、天然ゴム農園の生産性向上に貢献する研究を開始しました。

パラゴムノキの病害リスクを低減することは、天然ゴムの持続的かつ安定した供給に直結します。特に、パラゴムノキの根に感染する根白腐病は、有効な対策が確立されていない中で被害が拡大しており、天然ゴムの収量に大きな影響を与える深刻な病害です。本研究プロジェクトでは、根白腐病を予防する革新的な技術の開発を行い、その実用化を目指します。


福岡バイオコミュニティについて

内閣府が推進する「バイオ戦略」に基づき認定された地域バイオコミュニティの一つです。地域の特色に応じたバイオ分野の取り組みを展開し、事務局を務める久留米リサーチ・パークを中心に、福岡県と久留米市が連携して、バイオテクノロジーを基盤とした新産業やバイオベンチャーの創出、そしてバイオ関連企業や研究機関の集積を目指しています。


新たな共同研究の開始

ブリヂストンは久留米市で創業し、市内に生産拠点を有する企業であり、サステナビリティを経営の中核に据え、持続可能な価値創造の基盤構築に取り組んできました。九州大学はこれまで、ブリヂストンと共同研究を行い、両者のビジョン実現に向けた課題解決に貢献してきました。このたび、福岡バイオコミュニティ事業の一環として、九州大学、ブリヂストン、そしてBRINの三者による新たな共同研究が開始されることとなり、天然ゴムの持続可能な生産に大きく貢献することが期待されます。


詳細及びお問合せ先

九州大学ニュースリリース
飯山 和弘 准教授