【トピックス】国際林業研究センター(CIFOR)・国際アグロフォレストリー研究センター(ICRAF)との学術交流協定調印式を開催しました。
2024年11月26日(火)に本学農学研究院・大学院生物資源環境科学府・農学部・熱帯農学研究センターと国際林業研究センター(CIFOR)・国際アグロフォレストリー研究センター(ICRAF)との学術交流協定調印式を開催しました。
CIFORとICRAFは、国際農業研究協議グループ(CGIAR)に所属する国際研究機関です。CIFORは、開発途上国の森林に影響を与える政策や実務に情報を提供するための研究を行っており、本部はインドネシアのボゴールにあります。ICRAFは、革新的なアグロフォレストリーを推進し、農村部の農民と環境に便益をもたらす政策と実践を前進させる農業ランドスケープにおける樹木の多様な役割に関する科学的知見を生み出すためにグローバルサウスの農民達と協働しており、本部はケニアのナイロビにあります。CIFORとICRAFは2021年12月に合併してCIFOR-ICRAFとなり、現在は別々の法人格を維持しながらも世界のランドスケープが直面する最も差し迫った課題の解決策を科学的な根拠に基づいて考案する卓越した研究開発の拠点として両機関の専門知識を活用し、5つの研究テーマ(生物多様性、気候、食糧、バリューチェーン、公平性)に重点的に取り組んでいます。
調印式には、本学から中尾 実樹・農学研究院長・教授、百村 帝彦・熱帯農学研究センター長・教授、久米 篤・農学研究院・教授、佐藤 宣子・農学研究院・教授、中村 真子・農学研究院 附属国際農業教育・研究推進センター・教授、廣政 恭明・国際教育ナビゲーションセンター情報統括部門・教授、尾﨑 彰則・熱帯農学研究センター副センター長・准教授、北 浩子・農学研究院 附属国際農業教育・研究推進センター・准教授、藤原 敬大・農学研究院・准教授、宮﨑 香織・農学研究院 附属国際農業教育・研究推進センター・職員、CIFOR-ICRAFからはRobert Nasi博士・Director General of CIFOR & Chief Operating Officer of CIFOR-ICRAF、が出席しました。
調印式の司会は九州大学農学部グローバルゲートウェイオフィスが実施した海外学生短期派遣プログラム(サマーコース)でCIFORを訪問した清水万愛さん(農学部3年生)が務め、岩野純奈さん(生物資源環境科学府修士2年生)、片平帆香さん、Mariana Vergil Salgadoさん(同学府修士1年生)も列席しました。
調印式後には第11回地球森林科学ウェビナーを開催し、Robert Nasi博士に「CIFOR-ICRAF Trees, forests and landscapes for people and the planet」の題目でCIFOR-ICRAFの概要や5つの主要な研究テーマ(生物多様性、気候、食糧、バリューチェーン、公平性)についてご講演いただきました。
今回の学術交流協定の項目には、共同研究の実施や国際シンポジウムの企画といった研究分野での協力に加えて、学生の派遣や革新的なカリキュラムのデザインといった教育分野での協働も含まれます。本協定の締結によって国際的な教育研究活動が促進され、地球環境問題の解決に寄与する研究成果の創出と高度人材の育成につながる事が期待されます。