【トピックス】安武 大輔 准教授が、2025年度日本農業気象学会 学術賞を受賞しました!

2026.03.30 トピックス
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左から安武 大輔 准教授、日本農業気象学会長 荊木会長
受賞のテーマ

「作物生産における養水分・炭素動態プロセスの評価と最適化に関する研究」


日本農業気象学会 学術賞

日本農業気象学会は、農業生産と気象の関係、農耕地における気候、微気象の成り立ち、耕地・施設環境の改善・調節などに関する知識の向上と普及を目的とした学術研究団体です。
学術賞は、農業気象学・農業気象技術の進歩、発展に著しく寄与した研究業績をあげた研究者に授与されます。


研究の概要
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記念講演

農業気象学において普遍的な関心対象である、作物生産における養水分・炭素動態の評価・解明・最適化に向けて、独自の方法論を駆使してマルチスケール(作物の器官、個体、群落)での研究を体系的に展開し、基礎から応用に至る研究成果として結実させています。その内容は、主に(1)作物の養水分・炭素動態に関わる生理生態機能の評価・解明、および(2)作物の生理生態機能の最適化に向けた局所適時環境調節、の二つに大別されます。
前者の(1)では、作物の養水分・炭素動態プロセスに密接関与する栄養器官(葉、茎、根)と生殖器官(花、果実)に着目し、それらの生育状態量と変化量(栄養成長、生殖成長)をはじめ、水・養分・炭素の輸送速度とその関連パラメータ等の生理生態機能の計測システムや解析手法等を確立し利用しました。
後者の(2)では、農業施設(温室、スマートグリーンハウス、植物工場)における作物生産の改善手段として環境調節に着目し、施設内の全域に対して常時ではなく、作物域に対して効果的な時期にのみ実施する局所適時環境調節技術の開発と実証を、前述の(1)の技術も援用して行いました。


期待する効果

作物生産における生産量向上と持続可能性の両立が求められています。その実現には、環境だけでなく作物の情報も考慮したデータ駆動型農業が不可欠です。本研究の成果は、作物の養水分・炭素動態プロセスの評価・解明・最適化に関する基盤的知見と技術を提供するものであり、スマート農業の高度化と気候変動への適応・緩和策の両面に貢献することが期待されます。


受賞者からひとこと

農業気象学は、スマート農業や気候変動への適応策・緩和策の観点から社会的な期待が高まっている学問分野です。九州大学で取り組む農業気象学研究が評価され、大変光栄に思います。今後も研究を推進し、作物生産における生産量向上と持続可能性の両立に貢献したいと思います。


お問い合わせ先または詳細

安武 大輔 准教授